柿は自然に熟れる 2011 11 20

 権力移行期の中国を刺激しすぎるのは、
得策とは思えません。
 中国における新幹線事故。
これについて、日本の報道は、
事故分析や運行管理体制に夢中になっていましたが、
私は、別のことを考えていました。
「これは、権力闘争に使われる」と。
 柿は自然に熟れるものです。
人工的に手を加えれば、品質が落ちてしまいます。

海洋民族 2011 11 20
 今回の東アジア・サミットにおける日本の動きは、
中国の一部からは、「日本の狙いは中国包囲網だ」と勘違いする声があります。
しかし、これは、誤解と言えるでしょう。
 大陸国家の中国と違って、
日本は、海洋国家、海洋民族であるので、
航行の自由に関して極めて神経質にならざるを得ないのです。
「海の道」と「航行の自由」は、日本にとって重大事項です。
 もうひとつの考え方として、
軍事バランスのことがあります。
平和のためには、軍事バランスを均衡させる必要があります。
自国で軍事力が強化できないならば、
同盟国の軍事力を借りることになるでしょう。
これは、ASEAN諸国も同じ考えでしょう。
 ただし、中国において、
胡・温体制が弱体化するのは、
損得勘定を考えれば、損の方が、多いでしょう。
しかも、中国は、今、権力移行期にあります。
そういうわけで、中国に対する外交に関しては、
微妙な「さじ加減」が必要でしょう。
 もちろん、アメリカにおいても、
大統領選挙が近づきつつあります。
過去の多くの選挙では、
中道右寄りの方が有利だったという事情があるでしょう。
「弱腰」というイメージがついた候補者は、大統領選挙で勝てないでしょう。
 いずれにせよ、東アジアにおいて、論争が多いことは、
今後、この地域が、世界の繁栄の中心となる証拠と言えるでしょう。
 それにしても、欧州は、
東アジアの繁栄に対して「蚊帳の外」になってしまうのでしょうか。
いっこうに収まらない、欧州債務危機で忙しく、
東アジアに関与している暇がないかもしれません。

























































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